2012年6月24日日曜日

DAIMU GRAPHIC STUDIO お披露目

7月からの始動を控えて、日頃からお世話になっているクリエイター、企業の情報発信のご担当者、開設に向けて協力いただいた方々をお招きして、お披露目会を6月22(金)・23日(土)に行いました。

「DAIMU GRAPHIC STUDIO」はこの度、UV硬化型フラットベッドインクジェットプリントシステム(以下 UVIJ )の導入に伴い開設しました。

多くのクリエイターそして情報発信を行う方々にむけて、長年製版印刷に関わってきた我々としては「紙だから伝わる”情報+α” 」そして、理論的には、気体と液体以外は何にでも印刷出来るUVIJによる「印刷の新しい可能性」を見ていただきたいと思っています。


併設した多目的コミュニケーションスペースでは、色評価用〜演出用まで対応する照明環境。多様な素材、様々な用途を展示します。グラフィックアートの技術・製品開発・試作・製造・展示などを行うことが出来るようになっております。

コンセプトは「創造×技術=∞」

http://www.daimu-graphic-studio.com/


ここに集うクリエイター、情報発信者のみなさまの「思い」や「創造力」に技術でお応えし、グラフィックアートの世界に「新しい可能性」・「新しい価値」を共に創り上げ、発信してゆきたいと考えています。




僕自身の製版そして印刷・紙・グラフィックアートによせる思いから始まった今回のプロジェクト。産業としては衰退期にある印刷。まだまだ可能性と力があると信じています。
周囲や社会から理解が得られるのか、とても心配したなかでのお披露目会となりましたが、激励のお言葉や、理解を示して下さるお声をたくさん頂戴し勇気づけられました。
そして、僕の価値観に賛同し、準備の為に休みや寝る時間も削って協力してくれたスタッフに心より感謝したいと思います。

 ありがとうございました。


株式会社ダイム
代表取締役 安平健一

WEB  www.daimu.co.jp

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DAIMU GRAPHIC STUDIO

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2012年3月18日日曜日

魅せる工場

2ヶ月程前に米国西海岸に視察に行ってきました。
今日は視察期間後の土日の休暇を利用して訪問したワイナリーについて大変刺激を受けたので書きたいとおもいます。僕はワインについてはど素人ですのであくまでワインの製造工場という視点で見ました。


訪問したのは、ナパバレーというカリフォルニアワインの代表的な生産地でサンフランシスコの北約1時間のところにあり、この周辺に大小約400か所のお城のようなワイナリー存在します。訪問したタイミングは収穫後にあたり、葡萄は枝木となっておりましたが桁違いに広大な畑にまずは圧倒されました。東京都のひとつの区に匹敵するという大きな畑もありました。


遙か先まで、気持ち悪いくらい真っ直ぐ精密に等間隔に植えられた葡萄の木は、広大な畑からの収穫物の品質管理の為にブロック毎にわけられ、土壌・傾斜・空気の流れ水はけ等あらゆる要素を科学的に管理するためとの事。雑草の生え方まで管理しているとのこと。また、広大な畑には何も不要な物が無く完璧な状態でした。
緻密に植えられた畑
葡萄畑を抜けるとワイナリーがあり、どれも素晴らしい建物でこの外観にまた圧倒されます。




中に入ると、ところによっては心地よい音量のクラシック音楽の空間が広がり、おもてなしを心得た案内係の方に出迎えられます。そしてゲストルームに通されます。このゲストルームもデザイン・調度品どれをとっても素晴らしく、いつまでも居たくなるような空間でした。このゲストルームで、そのワイナリーの歴史や施設やワイン造りに対する考えなどをお話しいただくわけですが、この時点ですでにちょっとしたファンになってしまいます。「何故、ここのワインはこんなに価格が高いのか」的な事を延々と話される場合もありますが、全く不快に感じない。むしろもっと聞きたいと思ってしまいました。
ゲストルーム
その後、工場に案内されますが、手作業で気の遠くなるような手間をかけて摘み取った葡萄の実を一粒ずつコンピュータで検品(CCD画像検査装置??)して傷物などを跳ねる最新のシステム等、栽培から醸造までの全てが・・・

まさに「伝統と科学」「手作業と機械化」「経験・勘とデータ管理」が融合した製造システム

・・・を備え、整理・整頓・清掃が隅々まで行き届いた素晴らしい工場で、設備・内装・道具、そしてその配置の全てが「合理性と美しさ」を兼ねており思わず見惚れてしまいます。



そして、ワインを寝かせる場所(何と呼ぶのか解りませんが・・・)、これも下の写真のとおりまさに圧巻でした。言葉を失いながら呆然と見ていました。




この樽からが瓶詰めされて末端価格が、樽一個分で日本円で4,800万円するらしいです。
この後、テイスティングルームに通されるのですが、この時点では完全なファンです。
まさに完璧なプレゼンテーションでした。お恥ずかしい話ワインの味はよく解らないのですが、口に含む前に何を飲むかに関係なく、最上級の味に思ってしまう状態になってしまいます。


最近は、「安くて高品質なもの」が当たり前になり、「選ぶ理由、選ばれる理由」が重要になっているように思います。とすると、買う側の選択基準に・・・


・・・「どんな人が? どんなところで? どんな考え方で? どのようにつくっているのか?」 ・・・


・・・と言ったストーリーや背景のようなものも大事なのか??と感じました。ワイナリーとは業種は全く違いますが、やっぱり「人の心を動かすようなものづくり」をやりたいとあらためて強く思いました。


仕事ではなく余暇で訪れた地で素晴らしいものを見ることができ、大変刺激になりました。





















2012年2月29日水曜日

明日から44期スタート


 弊社の43期が今日で終わり、明日から44期がスタートします。業績の着地は、今の経済・業界の環境からするとありがたい事ですが「まずまず」と言えるかと思います。経営者としての反省点は小さなものまで挙げるとキリが無いのですが、一番の反省は「目標管理」に尽きるかと思います。
 僕の場合は、経営目的・経営理念・経営方針・行動基準があり、長期的なビジョンに基づいて自社のリソースを踏まえた上で、中期的な経営戦略を描き短期的な目標を示してゆくわけですが、目標設定までにエネルギーが偏り、その進捗や達成度や達成する手段や道のりに対する細やかな確認や微調整が疎かになる傾向があるように思います。
 経営を任されてもうすぐ8年になりますが「目標は立てっぱなし、あとは放置で年度末に反省し、結果オーライ」とも言え、目標に対して淡泊であったように思います。中長期的な計画に対し、少々の遅れには目をつむり何となく計画した方向へ船が進んでいれば「まぁ・・よし」としてきましたが、今後は(すでにずっと前から?)それではいけないと思います。我々を取り巻く環境は「恐ろしいスピード」で変化しており、我々の立っている場所だけ地殻変動が起こらないわけでは無く、我々も「恐ろしいスピード」で変化してゆかなければならず、欲を言えばその「恐ろしいスピード」よりもちょっとだけ早くというのが理想だと思います。
 ある同業の経営者は、 「目標に対しては執着し、しつこく、粘り強く、これでもか!というくらいこだわる」 と仰っていましたが、全くそのとおりだと思います。スタッフに嫌なことを言う場面も増え、気が重い部分ありますが経営の目的を満たすためと自分に言い聞かせ、目標に対してコミットし、それに執着し、粘り強く、しつこくやっていこうと思います。根負けしたらしたらだめですよね。
こうしてブログに書くと、僕自身が世の中とコミットしたような気分になるので不思議です。一年後このブログに言い訳を書かなくてもよいように頑張りたいと思います。

>弊社スタッフで読まれた方へ
・・・と言うことですので来年度は、さらにうっとうしい社長になるかも知れませんがよろしくお願いします。(^^)

・来年度の外向きの大きな取り組みは・・・
クリエイター支援工房「DAIMU GRAPHIC STUDIO」をオープンします。

今後ともよろしくお願いします。

2012年2月3日金曜日

ルーツ

僕は「デザインを支える仕事人」を自称している訳ですが、今日は僕のルーツについて書きたいと思います。僕が製版という仕事に携わるきっかけは、父が創業したダイムという写真製版を行う会社の存在が全てです。父が写真製版に携わるようになったのは祖父の影響です。祖父は僕が生まれる前に他界しており会った事はありません。

祖父の安平正治(明治28年−昭和33年)は東京府生まれで大正7年に大阪へ移り石版印刷(平版転写製版)に携わるようになりました。祖父は技術肌で印刷時報社様に平版転写製版についての技術解説を連載し、下の写真にあります技術解説書を出版したりしていました。僕の父は中学生の頃、その原稿料をいただきに印刷時報社さんへよく使いに行っていたと聞いています。

下の写真は祖父が上梓した「平版転写製版術現場解説 上巻」です。その後、癌に冒され下巻を上梓する事無くこの世を去りました。病床にありながらも技術の発展を願い原稿を書き続けたと聞いております。父は7人兄姉の末弟で、父の兄姉全員と数名の従兄弟は祖父の影響を受けて製版や印刷の道に進みました。つまり僕の叔父・叔母・叔従父が何らかの形で製版・印刷の道に関わっていた事になり、祖父・父・僕で製版に関わりはじめてから94年目になります。
平版転写製版術現場解説 上巻 安平正治


今の会社であるダイムに入社したのは学生時代に父の会社の手伝いでアルバイトとして入社したのがはじまりですが、自分が関わったものが社会に出回り人々の目に触れ「カッコいいなぁ」「キレイだなぁ」「こんなの欲しいなぁ」等々、何らかの影響を与えている事を肌で感じ、子供ながらに社会に関わっている事を初めて実感し、やりがいのある素晴らしい仕事だなぁと思い一生の仕事とする事に決めました。

今の時代、製版という言葉はすでに死語だという方もおられます。確かに何度も技術革新を重ね祖父の時代からすると印刷用の版を作る方法はコンピュータ化され、その技術・技能はソフトウェアに組み込まれ、当時とはまるで別物のようになりました。会社の事業も今は印刷システムを有し、納品形態の大半が印刷物となった今もそしてこれからも、病床で命がつきるまで製版技術の発展を願い原稿を書き続けた祖父の思い、そしてそれを父が起業した今の会社で、どの様に姿形を変えようとも製版技術にこだわり、製版技術の火を灯し続けてゆこうと思います。







 

2012年1月13日金曜日

「フェルメール 光の王国展」の画像処理・カラーマネジメント

「フェルメール・センター・デフルト」より提供を受けた画像素材を350年前の色彩を求めて美しく再創作する「re-create」(リ・クリエイト)の画像処理とカラーマネジメントを昨年秋より弊社がお手伝いしました。

その作品が一堂に展示される「フェルメール 光の王国展」が ”フェルメール 光の王国” 木楽舎発行の著者で生物学者の福岡伸一氏の監修で1月20日より「フェルメール・センター銀座」にて開催されます。



今日は手前味噌ですがこの事にについて書きます。
画像処理にあたって350年前の色彩を求める為にあらゆる文献を参考に研究し、試行錯誤を繰り返し完成に至りました。特に有名な「真珠の耳飾りの少女」のターバン等に使われているウルトラマリンブルーはラピスラズリという鉱石の粉が使用されており、再現に大変苦労しました。また激しく劣化した絵画の再創作についても資料によって修復の時期や状態が違い、これも大変頭を悩ませました。作業を行ったのは僕ではなく会社のスタッフですが一時期は「真珠の耳飾りの少女」の絵が夢に出てくる程悩みました。

昨年末に画像データを完成させ、現在は印刷技術を応用した技術を使用して制作が進んでいるものと思います。

この様な大きなプロジェクトに関わる事ができ、当社の画像処理・カラーマネジメント技術が評価されたことは僕をはじめ弊社スタッフにとっても大変誇らしく飛んで跳ねるほど嬉しい出来事でした。


以下、開催概要

ーー開催概要ーー

福岡伸一監修「フェルメール 光の王国展」
フェルメール全37点のリ・クリエイト作品を一堂に展示。
「フェルメール・センター銀座」にて開催

会  期:2012年1月20日(金)〜7月22日(日)
会  場:フェルメール・センター銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座6-11-1 銀座ソトコトロハス館
※松坂屋銀座店のすぐ裏みゆき通り沿い。
開場時間:10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
※木・金・土曜日のみ、特別夜間鑑賞券あり(19:00〜22:00)
休  館  日:毎月第1と第3月曜日(当日が祝日の場合は開館)
入  館  料:大人(高校生以上)1,000円(税込)、小中学生500円(税込)
特別夜間鑑賞券3,000円(税込)
                上記料金には、入場料、音声ガイド貸出料、ドリンク代が含まれます。1日100名限定。
主  催:フェルメール・センター銀座 実行委員会
後  援:オランダ大使館
監  修:福岡伸一
音  楽:久石譲
美術監修:伊東順二
会場照明:岡安泉
音声ガイド・ナレーション:宮沢りえ、小林薫

足掛け4年にわたって全世界のフェルメール作品を探訪した生物学者・福岡伸一が贈る世紀の美術イベント。科学と芸術の間を遊泳する福岡伸一が解き明かす、フェルメール作品に秘められた謎。描かれた時間軸に沿って37の作品が並ぶ事により、初めて見えてくる画家ヨハネスフェルメールの本当の魅力とは・・・・。

ーー施設・展示概要ーー
・「フェルメール・センター・デフルト」と正式提携
・フェルメール全作品37点を「re-create」で複製
・フェルメールの生涯と画業の秘密を探る豊富な資料を展示
・創作の舞台となったフェルメールのアトリエを再現
・銀座の夜にゆっくりと美術鑑賞・・・・・特別夜間鑑賞券をご用意
・英国王立協会に眠る”幻のフェルメールの”素描”を世界初展示
・作品音声ガイドは宮沢りえさんと小林薫さんが担当
・久石譲さんが本展の為に新作を創作、オリジナルCDも販売

以上

2012年1月5日木曜日

夢のある者には・・・

ブログ2回目にして早くも内容が目的から外れ気味ですが、
新年の初出社日なので、それらしいことを書こうかと思います。


僕が所属する株式会社ダイムという会社は、父が創業しました。
父が命名したダイムというちょっと変わった社名は漢字で書くと「大夢」となります。
つまり、字のごとく「大いなる夢(志)」という意味です。

夢には空想するだけでは届きません。

どの様な夢なのか?
今、夢との距離はどれくたらいあるのか?
その夢に今年は何ミリ近づくのか?
その為に今月は、今週は、今日は何をどこまでやるのか?
去年はどれくらい夢に近づけたのか?
なぜ、それだけしか近づけなかったのか?
なぜ、遠のいてしまっったのか?
どう行動すれば、より早く夢に近づけるのか?

新年や新年度を迎える際にいつも下記の言葉が頭に浮かびます。


               夢


夢のある者には希望がある
希望のある者には目標がある
目標のある者には計画がある
計画のある者には行動がある
行動のある者には実績がある
実績のある者には反省がある
反省のある者には進歩がある
進歩のある者には夢がある


        吉田貞雄


例年は、いつの間にかこの思いがバタバタの中で薄れてしまい、節目節目には反省してきたように思います。
今年こそは、年末に悔やむことのない一年としたいと思います。

あらためまして、本年もよろしくお願い致します。


2012年1月2日月曜日

ごあいさつ



新年を機に一念発起してブログを書くことにしました。
安平健一(やすひらけんいち)と申します。
印刷物をはじめとする高品位のグラフィック製品をお届けする株式会社ダイムという会社を経営しております。
3~4年前から、友人達や周囲の方々からブログを書くようアドバイスをいただいておりましたが、情報を伝える事のお手伝いは大好きなのですが、自ら情報を発信することについては苦手ですし、恥ずかしい。
浅学菲才の身が実名で情報を発信するということは己を晒す事であり、会社にも迷惑がかかるのでは?という危惧もあり敬遠しておりました。
しかし、「中小企業経営者こそブログを書くべき」「中小企業は経営者が情報発信しないと社会には何も伝わらないよ」と様々な方から言われ、「それも一理ある」と思い、みなさんにとってどうでもよい僕のちっぽけな羞恥心で会社の機会損失を招いてはいけないと、勇気を出して(開き直って)書くことにしました。
最近はTwitterFaceBookといった手軽に情報を発信できる仕組みが普及しており、昨年中は年明けのブログスタートを目標とし、とにかくTwitterFaceBookを利用して自ら発信する事へのアレルギー・恐怖心を取り除くことに注力しました。
このブログを始める目的は、「社員をはじめとする社会のみなさんに自分達の会社とグラフィックデザインを支える製版という仕事を知ってもらう事」とします。
これからは不定期に僕の考えや会社や仕事、またその他の思うところを書いてゆきます。時には目的からの逸脱や、文体の不統一や表記揺れや誤字など、浅学ならではのお恥ずかしい文章になることと思いますがよろしくお願いします。
太陽光