2012年3月18日日曜日

魅せる工場

2ヶ月程前に米国西海岸に視察に行ってきました。
今日は視察期間後の土日の休暇を利用して訪問したワイナリーについて大変刺激を受けたので書きたいとおもいます。僕はワインについてはど素人ですのであくまでワインの製造工場という視点で見ました。


訪問したのは、ナパバレーというカリフォルニアワインの代表的な生産地でサンフランシスコの北約1時間のところにあり、この周辺に大小約400か所のお城のようなワイナリー存在します。訪問したタイミングは収穫後にあたり、葡萄は枝木となっておりましたが桁違いに広大な畑にまずは圧倒されました。東京都のひとつの区に匹敵するという大きな畑もありました。


遙か先まで、気持ち悪いくらい真っ直ぐ精密に等間隔に植えられた葡萄の木は、広大な畑からの収穫物の品質管理の為にブロック毎にわけられ、土壌・傾斜・空気の流れ水はけ等あらゆる要素を科学的に管理するためとの事。雑草の生え方まで管理しているとのこと。また、広大な畑には何も不要な物が無く完璧な状態でした。
緻密に植えられた畑
葡萄畑を抜けるとワイナリーがあり、どれも素晴らしい建物でこの外観にまた圧倒されます。




中に入ると、ところによっては心地よい音量のクラシック音楽の空間が広がり、おもてなしを心得た案内係の方に出迎えられます。そしてゲストルームに通されます。このゲストルームもデザイン・調度品どれをとっても素晴らしく、いつまでも居たくなるような空間でした。このゲストルームで、そのワイナリーの歴史や施設やワイン造りに対する考えなどをお話しいただくわけですが、この時点ですでにちょっとしたファンになってしまいます。「何故、ここのワインはこんなに価格が高いのか」的な事を延々と話される場合もありますが、全く不快に感じない。むしろもっと聞きたいと思ってしまいました。
ゲストルーム
その後、工場に案内されますが、手作業で気の遠くなるような手間をかけて摘み取った葡萄の実を一粒ずつコンピュータで検品(CCD画像検査装置??)して傷物などを跳ねる最新のシステム等、栽培から醸造までの全てが・・・

まさに「伝統と科学」「手作業と機械化」「経験・勘とデータ管理」が融合した製造システム

・・・を備え、整理・整頓・清掃が隅々まで行き届いた素晴らしい工場で、設備・内装・道具、そしてその配置の全てが「合理性と美しさ」を兼ねており思わず見惚れてしまいます。



そして、ワインを寝かせる場所(何と呼ぶのか解りませんが・・・)、これも下の写真のとおりまさに圧巻でした。言葉を失いながら呆然と見ていました。




この樽からが瓶詰めされて末端価格が、樽一個分で日本円で4,800万円するらしいです。
この後、テイスティングルームに通されるのですが、この時点では完全なファンです。
まさに完璧なプレゼンテーションでした。お恥ずかしい話ワインの味はよく解らないのですが、口に含む前に何を飲むかに関係なく、最上級の味に思ってしまう状態になってしまいます。


最近は、「安くて高品質なもの」が当たり前になり、「選ぶ理由、選ばれる理由」が重要になっているように思います。とすると、買う側の選択基準に・・・


・・・「どんな人が? どんなところで? どんな考え方で? どのようにつくっているのか?」 ・・・


・・・と言ったストーリーや背景のようなものも大事なのか??と感じました。ワイナリーとは業種は全く違いますが、やっぱり「人の心を動かすようなものづくり」をやりたいとあらためて強く思いました。


仕事ではなく余暇で訪れた地で素晴らしいものを見ることができ、大変刺激になりました。





















太陽光